多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

「ほんとうの道徳」2 授業を茶番にしていた私…

前回記事はこちら ↓ 「ほんとうの道徳」1
「ほんとうの道徳」1 ~教育哲学者が語る「道徳」~ - 多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

あ~~ 「哲学対話」を、授業でもだけど、まずは職員室でやってみたいよ~~~
お盆休みでもそんなことを考えている変態、多趣味おばちゃんです。

…もちろん、教育以外のことも考えています。3日間、川遊び。

…あれ? やっぱり教育に結びつけて考えてるやん!
いやいや。教育と無関係のこと、考えてる!

17年前に買った1万円の安物ギターの音に満足できなくなって、マーチン買った!

家も買った! 家具もだいたい選んだ!


子守りしながらも、自分の時間も確保!!!それにしても多趣味~~楽しい~~寝不足~~金欠~~~


さて、前置きが長くなりました。やっと道徳の話。

ほんとうの道徳

ほんとうの道徳

第1章です。

道徳って、そもそも一体何なのでしょう?
単純に考えるなら、それは「よい」「正しい」行いや考えのこと。
でも、「よい」「正しい」行いや考えって、一体何なのでしょう?

ん~~、法に反していないこと、かなあ。
でも、法に反していなくても、例えば「順番抜かし」はよくないことだしな…

…大多数から認められるようなこと、かなあ。
でも、認められなくても「よい」「正しい」こともありそうだし、その逆もありそう。
例えば、本当は好きなのに、「ごめん、もう別に好きな人ができたから」と言って別れる
(実は相手を思ってのことだった)のは、
「相手のことを本当に思えばこその決断だ」と大勢から共感されて認められそうだけど、
「本当に愛し合っているのだから、何があっても乗り越えられるはず」
「相手の気持ちを大切にしていないし、自分の気持ちにも嘘をついている」という意見も出そう。

…私の実家の普通と、旦那の実家の普通は、全然違う。どっちがよい、正しいなんて、ない。

…結局、絶対に「よい」「正しい」なんて、ないんだ。


苫野さん曰く

学習指導要領に記載された(中略)これらの項目は、残念ながら絶対に正しいとは言えないものばかりなのです。

!!!(今度、全項目について吟味してみたいと思います!)

そして、

文部科学省も、もちろんそのことはよく理解しています。

そりゃそうか。だから、評価も数値化はしないし、「考え、議論する道徳」をめざそうとしているんですよね。

にもかかわらず、もしも先生が、それぞれの価値を、「子どもたちに教えるべきもの」として考えていると、
「議論したけど、結局そこに持っていくんかい!」
「それって結局、きれいごとじゃない?」
「先生はどんな答えを求めているのかな」

と子どもたちは学習し、授業は「茶番」になる。
そう述べられています。


…確かに。確かにそうだ。私もそれは分かっていたはず。
でも、先日の道徳の時間に『命の重さはみな同じ』という登場人物の考えに納得させよう、持っていこうとしていた自分がいた!!


…私と同じような先生方、いらっしゃるような気がします。

私の修行はまだまだ続きます。


次回は第2章「道徳とは何か?」です! 哲学的~~~わくわく~~~

つづく

追記2019/08/20
私の大好きな番組、Eテレ「Q」で、こんな回がありました!
私もよく言い訳しちゃうんだよな。
www2.nhk.or.jp