多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

所見をスラスラ書く極意★普段に活きる・普段を活かす★

教員向けの投稿サイト

フォレスタネット」 https://foresta.education/estanet/home

に、いくつか投稿してみました。

アカウント名「わだおばちゃん」です。

(登録していないと閲覧できないと思います。)

 

その中から、今回はこちらを転載します。

「クリップ」とか「スマイル」されるとうれしいものですね~

閲覧数も少しずつ上がっていくのがうれしいですね~

https://foresta.education/estanet/essence/detail/1007931?notify_id=6381383

 

所見をスラスラ書く極意

★普段に活きる・普段を活かす★

閲覧数: 126

19/08/18

常時携帯の「ガイダンス記録」と「評価ファイル」に隙間時間にメモ。まず普段の指導に活かせる。

育児休業復帰後すぐで独身時代のように時間がとれない。しかも1年生35人学級!

なのに以前よりも所見がスラスラ書けた。しかも一人ひとりの頑張りやよさがにじみ出た所見が。

 

なぜだろう。

振り返ってみると、それは、「所見を書く極意」なのかもしれないと思い、ここに記します。

 

  • 1 「一人ひとりが活きる、一人ひとりを活かす」意識をもって毎日を過ごす。
  • これに尽きます。具体的には、以下の内容と重なります。

     

  • 2 「決められたことを決められたとおりにする」以外の場を設定する。
  •  

    決められたことを決められたとおりにすることばかりやっていては、そういうことが得意な子ばかりが活躍するようになってしまいます。

    「すごい!」と感心しても、冷静に考えると、「私の指示によく従うようになっただけだ…」「褒めたい、伝えたいのは、こんなことではないはず」という思いにかられます。

     

    それに比べ、児童の持ち味、底力を引き出せたら、「この子ってすごい!」「子どもってすごい!」と心底感じる。すると自然に褒めることができるし、みんなにも紹介でき、認め合える。保護者にも伝えたくなる。同僚にも伝えたくなる。メモもしたくなる。

    結果的に、生き生きした所見が書けます。

    何より、そんな毎日は、教師も子どもも楽しいのです。

     

    例えば国語で、ノートをある程度自由に使ってよいとし、片仮名や漢字の自主練習を価値付ける。しりとりや視写でもよい。どの子がどんな字をどれくらい書くか、しりとりでどんな言葉を書くか。興味関心や実態が表れる上に、それを褒めたり紹介したりすることができる。発表が苦手な子のノートも紹介できる。

    例えば算数で、子どもたち同士で丸をつけたり教え合ったりする時間を設ける。先生が丸をつけてばかり、先生が答えを言ったり書いたりして児童自身が丸を付けることばかりしているよりも、どんな子がどんな言葉を友達にかけるか、どうやって説明するか、どんな友達に助けを求めるか、目標達成を一緒に喜ぶ姿 等が表れる。

    例えば国語で、説明文「じどう車くらべ」で「自動車カードづくり」の時間をしっかり確保する。

    例えば音楽で、時には、グループでの合唱奏や、自分のお気に入りの歌の発表会の機会を設ける。

    例えば宿題で自主勉強の機会を設ける。

    例えば学活で生活上の問題点改善のアイデアを出し合う時間を設ける。

    例えば朝学でフリートークの時間を設け、好きなこと、ものについて語り合う機会を確保する。

     

    また、係活動なども、創意工夫が出せる環境で取り組ませます。

    例えばことわざ係がことわざを教える。クイズ係が給食時間にオリジナルクイズを出す。

    例えばみんなへの呼びかけがうまく行かない時は、呼びかけ方のアイデアを出させ、呼びかける機会を確保し、必要なら支援する。

     

  • 3 生活面・学習面の「自分の願いや目標」を書き、振り返る機会を設定する。
  • 学期の始めや終わりだけ、めあてや振り返りを書くのでは、教師も児童もそれをほとんど意識できません。

    週や隔週で、教師も児童も度々見るもの(例えば連絡帳や音読カードなど)に個人のめあてを書くようにすることで、

    児童の願いを共有できる。教師も手立てをうつことができる。

    その子の頑張りや成長に気付き、一緒に喜べる。

     

    必然的に、所見に書けます。

    (やり甲斐がある上に、一人取りとの絆が深まりますよ。)

     

     

    例「友達にやさしい言葉掛けができるようになりたいという願いをもち、日々振り返りながら過ごすことができました。友達と笑顔で会話する様子が以前よりも一層よく見られるようになりました。」「分数のかけ算・割り算を正しく速く解けるようになりたいというめあてに向かって、学習に粘り強く取り組みました。改善点を自分で考えてノートにメモをするなど、工夫しながら学習する様子も見られ、成長を感じました。」等。

     

     

  • 4 隙間時間にメモする。(○面だけでなく△面も)
  • →学期末1ヶ月前にはでエクセル名簿にまとめる。 →記述の少ない児童に意識して関わる。
  • 私は、授業中や授業直後に、乱筆でメモしていました。

    ①常に携帯している「ガイダンス記録」(日課や名簿が一体化したノート)の、その週のページに書き込み。

    ②各教科の評価について詳しく書きたい時は、「評価用ファイル」(名簿をたくさん綴じたリングファイル)に書き込み。

     

    ①の場合、必ず毎日、毎時間のように見るので、

    その授業の終末や、帰りの会で、全員に紹介し忘れることがないです。

     

    所見締め切り1ヶ月前には、名簿(エクセル)にまとめることで、

    記述の少ない子(所見を書く自信がない子)を把握できます。「ああ、関わりが少なかったな」と反省しつつ、

    残りの1ヶ月間、その子を意識して関わります。

     

    こうして作った「まとめメモ」が、保護者との懇談会の時にも役立ちます。

    所見に書ききれなかったよさだけでなく、気にかかることも含めて、伝えることができます。

     

    さらには、次の学年への引き継ぎ資料作成にも役立ちます!

     

     

     

    先行実践・参考文献

    なし