娘の保育園の運動会を見に行きました。
極小規模園なので、子も親も祖父母も兄弟も、先生も、出番が多くあります。
何ともアットホームな運動会です。
障害物競走は、年少さん以上の子が、一人ずつ、1分くらいかけて見せます。
マットで前転、縄跳び、平均台、鉄棒(前回りか逆上がりか連続逆上がり)、ミニハードル4つを両足とび、跳び箱2~4段。
去年より種目が増えて見応えありました!
うちの娘は年少ですが、年長の子か、種目によってはそれ以上のできばえでした。。。
(連続逆上がりは年長さんよりも早く、園で1番にできましたし、縄跳びも1回旋1跳躍が60回くらいできます。)
子どもにより得意技があるので、年中でもあやとびができる子もいました。
けれど、ほとんどできない子も、中にはいるのです。
それでも昨年度よりは成長しているし、一生懸命で堂々たる演技に私は胸を打たれました。
でも、どこか胸が痛む私がいます。
うちの娘がすご技を披露しても、どこか晴れ晴れとした気持ちになれないと感じる自分がいるんです。。。
ヒップホップも切れ味がいい。そりゃ、家でも「音楽かけて!」と言ってしょっちゅう踊っているからうまくもなります。そもそも歌も踊りも小さい頃から好き。
だからでしょう、年少なのに、最前列のセンターポジションで入場。途中でポジションチェンジが何度かあり、右端に行ったり、中央右寄りに行ったりしますが、だいたい目立つ位置でした。
小さい園だから、娘が毎日夕方に「連続逆上がりがしたい!!でもできない!!」と言って泣きじゃくっていたこと、練習しすぎて手が豆だらけだったことは、みんな知っています。
「だからできるようになったんだよね。すごいよ!」とみんな思っているだろうし、私もそう思います。
それを見た年長さんが、「僕もあれができるようになりたい!!」と努力して、それでできるようになったのを知っている人も多いです。
誇りに思っていい。
娘が運動が大好きだと感じ、小さい頃から家事を多少犠牲にしても公園に連れて行って長いこと過ごしたこと、
家でも私と両手をつないで鉄棒みたいにくるっと回る技などをして遊んだこと、
部屋でも遊べるようにジャングルジムと鉄棒が合体した遊具を買って置いたこと、
室内遊び場にもよく行き、跳び箱みたいなものを跳んで遊ばせたり、ロッククライミングしたりしたこと、
保育園に入ってからも土日に公園に行き、人の多い遠くの公園にも行き、小学生が鉄棒を上手にするのを見て、娘があこがれ、どんどん練習を始めたこと。
それら環境を作ったこと。。。
積み重ねあっての今。
誇りに思っていいし、娘の成長を手放しに喜んで、それを娘に伝えるべき。
ヒップホップの曲をかけてあげて、踊るのを見て見て!と言うので見てあげて、
ついでに私も一緒に踊って(笑)、
もう一回踊ると言うのでもう一回流して、もう一回と言ったのにまたもう一回というのでさらに流して、
家事は母に任せる。(笑)
実家に同居だからなせる技。感謝しかない。
この環境にしっかり感謝した上で、
家族一緒に喜んだらいい。
・・・だけど、どこか引っかかるんです。
何が引っかかるのだろう。
それが自分でもよく分からない。
・・・全員の器械運動が全部終わった後に、
みんなで縄跳びをし始めました。
駆け足とび、あやとび、前とび、できないけどあやとびにチャレンジ、、、みんな思いっきり笑顔で、思い思いに跳ぶのです。
終わりですと先生が言っても、まだ、跳ぶのです。笑
(うちの娘はあまり跳んでいなかった。他の子を見てばかりで、自分は遠慮していたみたい。何をしたらいいのか分からなかったのかも。)
その時、私は、自分も心から笑顔になれました。
・・・そうだ、これだ。
私の感性は、これを心地よい、ほほえましいと感じるんだ。
例えばマットも、みんなが前転をするのではなくて、
「動物歩き」をし、自分の得意な動物をして、
みんなで揃えて「ゆりかご」をして、
数人で向かい合ってハイタッチして、
「おいもごろごろ」(横ころがり)は二人で手をつないでしたり、
ブリッジ、煙突、ねこちゃんポーズ、かえるの逆立ち、etc
できるようになったものを選んで、決めポーズ。
鉄棒は1つしかないから順番にするようになるけど、
足抜きまわり、しり抜きまわり、足掛け振りがあってもいいし、こうもり、こうもり降り、地球まわり、豚の丸焼き、つばめ→布団干し→つばめ、後ろとび降り 等があってもいい。
実は、前転や側転、前回り降り・逆上がりの「前段階の技」、「遊び」が、たくさんあるんです。
それを使った、団体演技のような演技だったら… 苦手な子も持ち味が出せるし、
みんなで一つの「器械運動遊び演技」を作り上げている感じがする。
新体操の団体みたいな感じで。
…園児の場合、一人ずつ集中してしないと危険だし、出来ばえも悪くなるだろうし、
それこそポジショニングなどで練習も大変になる。
だから、こんな演技の実現は難しいと思う。
けれど、それを承知で提案したい。
①同じ技、しかも実は高度な技のできばえで比べてしまう形の発表会ではない形の模索。
②「みんなで楽しく」「普段の遊び(の延長)」の要素を入れた形の模索。
①教員養成課程、保健体育研究室出身の私だから思うこと、
②小学校教員の、自分の教育観で感じること、
その2つが原因でモヤモヤしていたのだと、自分のことが少し理解できました。
私の心のビフォー・アフター。 アフターはこちら↓ 何ということでしょう。
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我が娘が特技を披露するのは大いに結構!
「いや~~私がこれをできるようになったのは2年生くらいですね~~~!
親もびっくりです! この「負けず嫌い」にもびっくりです!
いやあ、これまで公園遊びに長い時間付き合ってきてよかったです!」
「娘よ、あんた、ほんとにすごいわ!!!」
「センターらしい、立派なダンスだった!キレッキレ!」
「年少の娘をセンターにする決断をされた先生、思い切った決断、ありがとうございました!きっと毎回の練習を真面目に懸命に受けていたのでしょうね。
『ヒップホップ、疲れるから嫌だ』と言って登園をしぶることもあった娘。でもそれを乗り越えて、みなさんの期待に応えるダンスができました!」
それでいいんだ。それがいいんだ。