多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

反復学習の効果のエビデンス(証拠)を児童に示したいが・・・マイクロステップスタディ

多くの子どもにとって「めんどうくさい」と感じる反復学習がどれだけの効果を持つかを、客観的データで説明すれば、

授業や宿題、自主学習のモチベーションが上がるし、

教師もそれを生かして効率的に児童の学力を上げることができる。

そう思って、

以前からそれに役立つ資料を探しています。

 

そしてこの度、教育新聞でこの記事を見つけました。(月額制です。)

www.kyobun.co.jp

岡山大学の寺澤孝文教授によれば、「学習したことを1カ月空けてテストすれば、その内容が定着しているかどうかを正確に測定できる」と話していて、8カ月後のテスト結果では、英単語1単語を1日に5回以上見ても効果に違いはないこと、「覚えよう」と意識するのではなく、2秒程度見流すくらいで、十分に学力が付くことが分かったということで、グラフが提示してある。

…1日に5回以上見ても意味がないかもしれないが、1日に1回しか見ないよりは断然2~5回見るほうが効果的ということ。

これは、学校で数回見て、家でも1~2回見るのが効果的ということを示す資料になる。

 

「それなら学校で5回見ればいいのでは?」と児童から言われそうだ。

それにはどう答えるか。

1つには、実際にそこまでの時間を暗記学習には使えない。

また2つ目としては、しばらく時間を空けて学習した方が効果的で、そのためには、5回学校で見るより、家庭に帰ってから見たほうがよいということになる。

 

しかし「同じ1日のうちでも時間をどのくらい空けて学習するとよいか」を示す資料は今回の記事には載っていない。また、「●日後に復習した場合、しない場合」「●日後と●日後に復習した場合」を示した資料もほしい。

そのうち載るかな?

 

(・・・こうやって、先々月に無料購読期間を申し込んだ後、無料期間が終わっても購読をやめられない。「教育新聞」の策略にまんまとハマっている私(笑))

 

★★追記★★

これについて友達と話していると、

「5回見た、と、6回見た、の差を調べるのは難しそう」という話に。

確かにそうだ。

だいたい、具体的にはどのような方法で学習しているのか。1日にいくつの英単語を見るのか。同じ単語を毎日見るのか、間をとるのか。

だいたい、1ヶ月後に比べて、本当に2、3ヶ月後の記録がそんなに伸びるのか。忘れないの?やはり毎日見るの?!どのように?!

 

・・・ということで、ネットで調べてみると、ありました!

micro-step.jimdofree.com

YouTubeのチャンネルもありました。

www.youtube.com

www.youtube.com

 なるほどです。eラーニング炸裂です。

5日に1回、確認テストを行うのですね!

 

そして、いろいろ納得です。

個別最適化学習といっても、「正確な能力の測定・把握」ができなければ、それに合った問題等の提供ができないということ。

 

また、一夜漬けが効くテストや、実力テストのような定点での学力ではなく、本当の定着度を長いスパンで見るよさ。

 

絶対評価、個人内評価で、自身の伸びに着目する。そして必ず伸びる。「やればできる!」という実感が得られ、学習意欲が向上するというよさ。

 

これは暗記学習を推奨するものではなく、暗記学習を効果的効率的にeラーニングで進めることで、教師(そして児童生徒が)他の大切なことの学習に心血を注ぐことができるようにするものであること。

 

提携先を募集しているとのことなので、

児童の意欲向上、学力向上を本気で考えるなら、

この際、本校、本市も、提携を考えてみてはどうか。と

私は思います。

 

反復学習の効果について書き始めましたが、

結局は、学校教育の在り方、「個別最適化」という

ここ数年の私の関心事と根幹を同じくするものでした。

児童生徒一人ひとりを大切にした教育、人間らしい学校教育でありたい。(そうでないと学校はもたない。)自己肯定感が高まる教育。

目の前の子どもたちにも、我が子にも、そういう教育をしたい。

やはり、従来の「同じ内容、同じ進度、テスト、点数比較」から少しでも脱却したい。

そう改めて思いました。

 

 

・・・本校では、市独自の漢字検定への取り組み方について先日職員会で議論になりましたが、「自分もやればできる!」という自信をつけさせるねらいなら、また、実力をつけるなら、

検定云々、事前に同じ問題を配布するかしないか云々よりも、

日頃の学習の在り方を再検討すべきです。

 

冬休みに検定に出る漢字ばかりやって1月に検定に合格するけどその後ほどなく忘れてしまう子が続出しないでしょうか。

または、冬休みに練習するけど一気に頭に入るわけがなく、結局合格できない子もいます。

ここにeラーニングが入れば、かなり解決できるわけです。

とはいえすぐには導入されないので、

アナログでできる限りのことをしたい!

 

この反復の効果を子どもたちに知らせた上で、アナログで、努力し甲斐があるシステム、自走システムに更に磨きをかけたい。

 

 

wadaobachan.hatenadiary.com

 

追記2019/12/01

宿題について考えるのに参考になりました!

https://askoma.info/2019/08/27/7537

askoma.info