多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

その運動遊びは何の技の基?技の系統性

 

最近は、技能の系統性について考える日々です。

 

例えば、体育では、昼休みに鉄棒で、前方支持回転をしたいけどできない子や先生、逆上がりをしたいけどできない子が目の前にいて、見てくれ、教えてくれを言われる。

その子にどんなステップをアドバイスするか。その場で考える。とっさに出てきますか?

 

そして、下手な研修受けるより、そんな場面に遭遇して、自分で必死に考える方が教師の身になるような気がする。

 

例えば、

逆上がりのためには、どんなステップが必要だろうか。何も見ずに考えてみるのはいかがでしょうか。

 

……私がまず考えてみます。

 

ダンゴムシ」で脇を締めて支えることや、

「布団干し」「足ぬき回り」「こうもり」で逆さ感覚。

ではその前の運動遊びのステップは?

 

遊具では

遊具の登る、降りる、横移動で、棒を握る感覚、棒に体を引きつける感覚・・・

ジャングルジムやろくぼくで膝をかける、登り棒二本で逆上がり、逆さま忍者・・・

雲梯で膝をかけて進む「なまけもの渡り」・・・

 

マットでは

カエルの足うち、壁のぼり逆立ち、首倒立・・・

 

親子遊びでは

親子で向き合って手を握り、「お父さんのぼり」や「お母さん逆上がり」・・・

 

……

 

こう考えていくと、低学年をよく受け持つ先生は、余計に、「今の運動遊びが、どんな技につながるか」を意識して授業に臨まなくては!

その「ダンゴムシ」は、逆上がりの基です!

その肋木遊び、のぼり棒遊びでは、登らせるだけではもったいないですよ!!

あんな技、こんな技、しました?!

それ、全部、逆上がりの基の、足抜き回りの基ですよ!!

 

その意味でも、やはり、どの教員も上学年も下学年も受け持つ機会が必要だと強く感じます。

 

感化された方は、同様にして、「前方支持回転」に至るステップを、自力で考えてみましょう!!