「宿題サークル」はいかがかしら
「宿題は毎日必ず出されるべきだ」と考えている人は小学生の保護者は半分もいない!
— しょ@小学校♪母♪作曲♪漢字 (@Obachandoeeeesu) 2019年10月20日
「先生は昼休みを取るべき」と大半が思っているんだ!
~先生の働き方改革を保護者はどう見ているか~(平岩国泰) - Y!ニュース https://t.co/JUoRFZcdvR
こちらの記事を通して、いろいろと考えさせられました。
まずは宿題についてですね。
宿題の目的、効果、そして対費用効果を今一度見つめ直すべきと感じました。
そもそも宿題の目的ってなんなのでしょうね。
よく「①学力の定着(授業の復習)」と「②家庭学習の習慣づけ」の2つを言われますが、
①なら学校ですればよいのでは?と思う人もたくさんいるでしょう。私もそう思わなくはないです。
まず1つには、
漢字ならまだしも、算数は苦手な子は家ではがんばっても解けない。分からない。答えを見ても分からない。答えを写すだけになる。(証明問題など、答えを写しながらその方法に慣れる場合には写すだけでも効果があると思うけれど…)
2つ目には、
勉強がそんなに好きではない子どもたちの大半は、「なぜ家でまで勉強を?」と思っているはずです。
「自分の時間を好きなように使う権利がある!」と思っている子も。
「余暇をどう過ごすかこそ生きる力」と考える親もいるわけです。
昔と比べると平日の授業数も増え、習い事も増え、平均して子どもは忙しい。
「うちの子は理解力があるのでもう少しレベルの高い学習をさせたい」「受験のための勉強をさせたい」「塾や習い事を優先させたいから、この曜日は宿題はなしにしたい」等のニーズも増えてきているでしょう。
だから、私の理想は、(あくまで理想)
1、宿題のあり方を児童や保護者と一緒に考え、決めることです。
ニーズ調査をして、できるだけ個別最適化する。
宿題を課してもらいたくない家庭には、それで受ける不利益を一切学校側に申し立てない約束をしてもらって、宿題を課さない。
宿題を出してもらいたい家庭には、出す。
提出が滞る場合は、連絡のみするか、昼休みを潰してでも学校でさせるか選んでもらう。
2、宿題はできるだけ「先生が課すもの」のようにせず、「サークル」的なものにする。
グループに1つ「答えの冊子(またはプリントの答え)」を渡しておいて(教室に「答え冊子」置き場をつくる)、朝、自分たちで答え合わせをする。教え合う。
一応先生が出すけれど、グループで、
「漢字などは反復しないと身につかないから、自分たちで励まし合ってがんばろうよ!」
「計算も、自分だけで復習するのは辛いから、みんなで励まし合ってやろうよ!やってこようよ!」
「分からないところは朝、教え合いの時間に教え合おうよ!」「学校来てからやるのは無しね。それでは自分のためにならない。」
「意味調べも日記も、一人でできるものだから、家でやってこよう。月曜は日記を見せ合おうよ。」という感じで。
だから、自分たちでチェックして、自分たちで励まし合う。
(できれば、漢字は年間進度表を作って渡しておく。)
・・・いかがでしょうか。
現実的には難しい面が多々あるとは思いますけれど。
やってみたいです。
さて、風越学園創設に携わっておられる「あすこま」さんのこちらの記事です。
「教育の効果」の本は私も持っているのですが、読みこなせていませんでした。。。
多くの教師は宿題に期待しすぎている。そう思います。
時間管理能力の向上を示すエビデンスは、ない。けれど、どこかそれも期待していた私。
・・・改めて考えてみて、
学校でではなく宿題にするべきものとは一体何なのでしょうね?
宿題にして費用対効果が高いものとは何なのでしょうね。
1つは学校でだけでは反復練習が足りずに定着しにくい学習内容でしょうか。
計算、漢字…
しかもそれを宿題頼みにしない。
前回記事の
shochandoeeeesu.hatenablog.com
「英単語を1日に5回見る」が最も効果的という理論を基に考えるなら、
「学校で4回、家で1回」のつもりで、あくまで学校で鍛える。
別の1つは一人でもでき、誰でもできることで、学校でするには時間がかりすぎることでしょうか。
意味調べ、日記…
自主勉強、自学ノートづくりはあくまでできる子がプラスアルファで。
ノートまとめは授業である程度やってから。
その程度のスタンスにして、
休み時間、放課後の宿題に使う教師の労力を別のことに回す。
来年度、私は、そうしてみたいと思います。