多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

「ほんとうの道徳」1 ~教育哲学者が語る「道徳」~

 私の愛読書。

ほんとうの道徳

ほんとうの道徳

 

概要は、苫野一徳氏の投稿記事に掲載されています。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2067168850022886&id=100001893735352

こちらのエデュペディアの記事にも、まとめられています。…私のレビューは必要なさそうですね。けど書きますよ!アウトプット!

https://edupedia.jp/article/5d485a949a550d994fc8d3c9

 

 

氏は著書「教育の力」(P216~)等で述べていたとおり、

「『道徳教育』は本来学校が行うべきではない」

「代わりにやるべきは『市民教育』です。」

との立場をとられています。

 

しかし、そうすぐには変わらない制度。だから、

「道徳教育をどうすれば実りあるものにできるか」について語っておられます。

 

提案1 「哲学対話」

(近年話題の「こども哲学」。さまざまな物事や問題の「そもそも」「本質」を洞察し、できるだけ誰もがなるほどと思える「共通了解」を見出し合います。例えば、「虫を殺すのはいけないことなのか?どんな場合でも?」について話し合う。命を大切にと教師が言うよりも、深い答えにたどり着く。)

 

提案2 「学校・ルールをつくり合う道徳教育」

(これは特活と何が違うのかと批判されがちですが、現学習指導要領にも根拠があると示してあります。「市民性を実践しなければ市民性を学べない」 byキルパトリック←デューイの弟子)

 

提案3 「プロジェクトとしての道徳教育」

 (自分たちなりの問いを立て、自分たちなりの仕方で、自分たちなりの答えにたどり着く、「探究(プロジェクト)型の学び」。例えば、テーマ「死刑制度」で、自分たちで問いを立て、個人やチームで挑む。数週間から数ヶ月のスパンで。最後には成果を互いに発表し合い、議論する。

壮大!!! 高学年以上向きですね。)

 

 

・・・ ワクワク。

 

しかし、私がワクワクしたのは、これらが述べられている第3章よりも前の部分です!

 

道徳教育の「うさんくささ」

 

そもそも道徳とは何?

 

「よい」「正しい」行いや考えって何?

 

普遍的な道徳ってあるの?

 

倫理との違いは?

 

ルールって何? モラルと、ルールと、マナーの違いは?

 

「市民教育」って何?なぜ必要?

 

そういう「そもそも」を考えるのが、愉しい!

そして、

これこそ、よりよい道徳科、よりよい教育を考える上で

私達に必要なことなのでは?と感じたのであります!!

 

そちらは次回に!

つづく!!