多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

2年生道徳(東京書籍)1~2の教材研究

同じ第2学年や道徳教科書で、関心のある方、ぜひ一緒に研究しましょう。

長い教員生活ですが、道徳は特にわからないことだらけです。

ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

 

時間の関係上、ただ思いついたことを箇条書きにします。ご了承ください。

 

1 「じぶんで オッケー」【節度、節制】

・2年生になって、『自分でできるようになったこと』がある人?それはどんなこと?

・とも子さんはどんなことが自分でできたかな。お話を読んでみよう。

・とも子さんはわすれものをしないように決めたんだね。

・先生のお話を聞いて「わたしはもう始めちゃってるもん」と言っているとも子さんのことをどう思う?指導書と同じ発問。(自分でやってないじゃん。お母さんにやらせてるじゃん)…自分でできているつもり、子どもたちにも私にもありそうだなあ。そんな共感や人間理解はここでは必要ないのかなあ。いきなり外側発問だと批判的な見方だけになってしまいそう。

・最後のとも子さんは最初と同じ?どこが変わった?

(自分で全部確かめた、早めに支度した、自分で車に気をつけると言っている、お小遣いも大切にすると言っている)(★★→★★★)

・本当に「自分でできることが増えた」んだね。けど、それって、そんなにいいことなの? 揺さぶり 価値理解

・・・まだお母さんがやってくれるのならその方が楽でいいのでは?

・・・お母さんにしてもらった方が、間違いがなくていいのでは?

(自分でできるってうれしい。)(慣れれば楽、普通になる。)

(いつかは全部自分でしなければならなくなるからそのために少しずつ。)

(頼って急いで出発するままだったら、事故に合う。)

(お母さんが助かる。)(たまに間違えてもそれも勉強。)

(2年生なのにこんなこともしてもらっているとかっこわるい。人に笑われる。)(お母さんに怒られる。)(おもちゃが買ってもらえなくなる。)

 →あえて外側発問するより、指導書どおりとも子の心情「とも子はどんな気持ちからそう言ったのでしょう」の方が無難かもしれませんが。

・あなたの中に「自分でできることを増やしたい気もち」はありますか。どんなことを自分でできるようになりたいですか。 (記述)

・振り返り 1よく考えた 2楽しくできた

項目は指導書どおりだけど、3段階にしたいです。授業評価のためにも。

 

 

 2 「くまくんの たからもの」【親切、思いやり】

・「思いやり」って、どんなことだろう。

・思いやりがあることをしたことがある人。

・くまくんとねずみくんが出てきます。くまくんはどんな気持ちなのか考えながらお話を読もう。

・・・・と考えたけど、指導書どおり「みなさんはこの新しいかばんをどんな宝物でいっぱいにしたいですか。」の方が、くまくんの宝物を大切に思う気持ちに共感しやすく、それを踏まえて捨てる時の気持ちを考えやすいかもしれない、とも思います。

・くまくんは宝物でかばんがいっぱいになってどんなことを思っていただろう。

・くまくんはどんなことを考えて、「ええい」と思い切ってかばんをさかさまに振ったのでしょう。ワークシートに書く。

(ねずみくんを助けるためにはこうするしかない)(大切な宝物だけど、ねずみくんを助けたい)(仕方ない)

 

・・・でもよく考えると、くまくんは何よりも自分が穴から外へ出るためにもそうするしかなかった。そして、宝物といっても、どんぐり等はまた拾いにいけば手に入るものである。だから、状況としては、そうするのは当然といえば当然なのでは?

そう考えてしまうのは私の心が汚れているせいでしょうか(笑)

仮にこれを発問にしてしまうのはいかがでしょうか。

 

 ★「くまくんは自分も穴から出たかったんだからどんぐりを捨てたのでは?本当に思いやりがあるの?」 ハート♥のカード大と小で視覚化、比較

(いや、つるを降りて助けにいくだけでもすごいよ)(自分のことだけ考えたのではないよ)(あーあとか、くそとか、宝物への未練や文句を少しも言わなかったから、思いやりがあるよ)(くまくんにとっては宝物だったから、捨てるのはすごく勇気がいることだよ)

 

・ねずみくんからどんぐりを1つもらったとき、くまくんはどんな気持ちだったのかな。(びっくりした。うれしかった。)

・でも、宝物は1つになってしまったんだよ?それなのにどうして? 

 最後の場面を役割演技。「まだあたたかいどんぐりをかばんの中にしまいました。そしてこころの中で言いました。『1つでも、これは、とくべつなたからものなんだ。』」

 

少し間を置いて、「1つでも?」「どうして?」と教師が問い、続けてその時の心情を言えるようにする。

(ねずみくんのうれしい気持ち、ありがとうがこもっているから)

(助けたねずみくんがくれたものだから)

 

「見ていて、くまくん役の子はどう思っているように見えた?」と聴衆に聞く。

・・・いや、それでは「あたたかい」「心もあたたかい」を共有することにはつながらない。

・・・役割演技については、特にもっといろいろな事例を見たいです。

 

実は、以下の発問もしてみたいと思いましたが、振り返りの時間の確保のためやめておこうかと思います。このお話はあくまで1つのどんぐりを受け取った話。

・それなら、もし、ねずみくんからどんぐりを1つももらえなかったら、くまくんは悲しんでいたかなあ?

(いや、それでもねずみくんを助けられたから、よかったと思うだろうよ)(うれしいことが2人の宝物)

 

こちらの発問はどうだろう。

 

・心が温かくなったのはだれだろう。

→ねずみくん。くまくんも。 そして、読者の私たちも。

 

・かばんも、心も、宝物でいっぱいになったね。(え?)

「思いやり」という宝物で。

 

・振り返り  あなたの中にも、こんな「相手を思いやる気持ち」があったかな。だれへの思いやり?どんな時に?書いて教えてね。

 

 

♪あったかいんだからあ~~