2年15「ひろいせかいのたくさんの人たちと」【国際理解、国際親善】東京書籍
まず、題名の続きを考えてワークシートに書いてみました。
T「ひろいせかいのたくさんの人たちと・・・」
C「遊びたい」「なかよくなりたい」「なかよくしよう」「なかよくする」
「話したい」
そして、指導要領解説には「この段階においては、発達段階から、身の回りの事物が自国の文化なのか他国の文化なのかを区別することは難しい」と書いてあるしそれに賛成なのですが、指導書の導入が
「他の国から伝わってきたものにはどんなものがありますか」となっていたので、
変えました。
T 外国に行ったことがある?
T 外国の人で、友達はいる? 知り合いはいる?
・・・しかし、この代案も今回は必要なかったと反省です。
読み聞かせしながら写真をはっていくと、それだけで子どもたちはわくわくしている様子でした。「同じ!」「似てる!」「変な形!」など。特にエスカルゴのところで「え~~!」
主発問T 日本のものと違っていた? 似ていた?
C 違っていた!! え、でも、似ていたよ。
T 日本の遊びと、ほかの国の遊びで、『違うところ』と『似ているところ』を見つけてみよう。
たこの形は違うけれど、たこ揚げという遊び自体は似ている。
こまも、じゃんけんもそう。
T では、「食べ物」ではどうかな?
C カタツムリを食べる!!!違う!!!気持ち悪い~
T 食べたことある人? …私だけ手を挙げた。
C え~~~!
T でも、長府のショッピングセンターの1階にあるイタリアンレストランに、売っているよ。 すんごくおいしかったよ。
C そうなんだ!
T ところで、カタツムリを食べるというのは日本ではあまり聞かないから『違い』の方に書くけど、本当に気持ち悪いのかな?
C …そうでもないかも。食べてみたい。 私は食べたくない。等
T 『似ている』ところもあるのでは?
C …日本ではバッタを食べるよ。 こういう貝なら(サザエ)食べるよ。
トルティーヤは「食べたことない」けど「似ている」という声が多数。
フォーは給食で出たことがある話、米の粉って先生も知らなかった話 等。
世界では手で食べる人が一番多いという話では、「ぼくらも手で食べる時があるよ」「見たい」「食べたい」等の声が。
T はじめにほとんどの人が題名の続きに「遊びたい」「なかよくしたい」と書いていたけれど、どうやったらそうなれるのかな。そのこつは?
今日の授業の中から見つけてみよう。
C 出てきた遊びを一緒にしてみる。
それぞれの料理を一緒に食べる。
日本のことを教えてあげる。
話をする。あいさつをする。おもしろいことをする。
T 道徳コーナーには何を書こうか。
C 今のまとめ
T 先生は「『ちがう』けど『似ている』」ということに気づいたよ。
これも書こう。
この学校には何人も外国人の先生が来られるし、今度オリンピックもあるから、いろんな国のすてきを知りたいなと思います。
振り返りは漠然と「感想」としました。「○○を食べたい」「しゃべって仲良くしたい」「アメリカのたこで遊びたい」「○○を初めて知りました」等が見られました。
「ほかの国の人々や文化に親しもうとする心情を育てる」のねらいは達成できたと思いますが、欲を言うと「違うだけではなかった」等の、授業での変化や抽象化一般化したものが出て、それを価値付けられるとよいと思いました。