2年21「ながいながいつうがくろ」【伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度】
18~20は、公開授業に関係して、11月にします。
【伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度】は、3年部が今度の公開授業で取り組むところであり、先日講師を招いて校内研修を行ったところなので、自分もそれを生かして気合を入れて取り組もうと思っていました。
具体的には、「A その1時間で郷土のよさに気付く」のではなく、
「B① 郷土観、ふるさと観の再構築」
「B② 郷土のよさを見つけていこうとする態度の大切さに気付く」
ということをめざそうと思ったのです。
しかし、この教材文を読むと、通学路で見つけたすてきなもの、人のことをたくさん書いた児童作文がもとになっており、
上記B①のようなねらいで行うことは難しい、それよりも、生活科や登下校のことを想起しながら自分の通学路のことを具体的に考えた方が、児童の学習への参加率が高まり、B②のねらいにも迫れるのでは、と考えました。
導入T 皆さんは自分の町(○○町、○○市)のよいところ、すてきを、いくつ思いつきますか。(指で示す。つぶやく)
C …0個が半数、1~2個が半数
T 今日は「町のすてきを見つける」というテーマです。
春に学習した「ひかり小学校のじまんはね」では、何のすてきを見つけた?(教室後ろの「道徳コーナー」を見ながら)
C 学校!
T 今回はちょっと似ているけれど、「この学校」ではなくて、「この町」のすてき見つけだよ。
読み聞かせしながら黒板に挿絵をはっていく。
T この主人公「ぼく」はこんなに見つけたね。これらをグループ分けすることができそうだね。このあたりは人。このあたりは?
C 自然! もの! (板書)
T 春夏秋冬は、自然だし、季節のうつりかわりだね。
主発問T では、みなさんの通学路はどうですか?
…ワークシートにも板書と同じように、
上段に主人公の通学路のよさ(挿絵)があり、下段に自分の通学路のよさを書き込むようにしました。
上の「人」「もの」「場所」「自然」などと対応させて想起できるようにしたのです。
少し発表させて、その後各自が考えて、さらに発表で追加させて…
田舎ならでは。「山」「田んぼ」「畑」「川」「魚」「すっぽん」「いのしし」「しか」「竹」「栗」!!
そして、「おじいさん」「犬の散歩をしている人」「警察官」「いっしょに通学してくれるおばさん」「交通安全のおじいさん」「○○さんのおばあちゃん」「高校生」「中学生」などなど、でましたでました!!
教科書と同じ「ベンチ」「あいさつ」も。
子どもたちから「工場や店はあまりない」などの声が出て、「場所」が出にくかったので、教師が「神社は?」「幼稚園は?」と言うと、納得していました。
全員発表に近かったと思います。
教科書教材文との比較のおかげです。
T 初めは「町のすてき」について半分の人が0個と言っていたけれど、
今日みんなで30個以上見つけたね!!!
「町の『すてき』は、探せば見つかる」ということかな。
今日はこれを「道徳コーナー」に書こうね。
振り返りは「思ったこと、気づいたこと」としました。
近くにたくさんよさがあるんだな 建物も人もあった
こんなにもあった 等が多く見られました。
中には「この町はとても平和だと思いました」という言葉も。
それもよさだと気付かされました。
また、市の周辺部に比べて、高校も中学も保育園幼稚園も企業も駅も病院もある、それだけ田舎なりにいろいろな人がいるというよさにも気付かされました。
反省としては、「季節の移り変わりを感じるものは?」
「こんなにすてきがあるのになぜ私達は最初『ない』と言っていたのだろうね。」
と聞きたかったこと、
振り返りも発表させて価値付けしたかったけれど、時間がなくなったことです。
時間マネジメント、最大の課題。
終了5分前には振り返りを書き、見取り、数人に発表させて価値付けることを繰り返し、児童の振り返りの力をのばしたいです。
「○○さんの~~という意見ではっとした」とか、「この1時間でこれに気づいた」という進化、深化のメタ認知と、
そして、毎時間行っている、☆♡の振り返り
☆マーク(いろいろ聞いて考えた)…物事を多面的・多角的に考える
♡マーク(自分はどうか考えた)…自己を見つめる、自己の生き方についての考えを深める
の振り返りをどの子もできるようにしなければと思います。
わくわくと危機感を抱いて。。。
公開授業まであと1ヶ月余りです!