多趣味おばちゃん 小学校教員のメモ

気が合う人、教育について語り合おうぞ!学習ソングも作曲中。

2年「森のともだち」【友情、信頼】

1学期に同じ内容項目の「ともだちやもんな ぼくら」で学習したことを、「道徳コーナー」の掲示物を見て想起させてからのスタート。

「前は、『見捨てない』『さらに仲良くなれる』ということに気付いたね。今日はみんなでどんなことに気づけるかな」

 

ここで驚いたのが、その授業にいなかった友達にあらすじを教えようと、ある子が「こんなお話だったんよ~」と全部話したこと。

ストーリーにインパクトがあれば、脳裏に焼き付くのですね。

 

T こんきちはどうして森の動物たちを追いかけ回したのだろうね

C 本当は仲良くなりたかったんだよ 等

 

T こんきちがおおかみに襲われた時、動物たちは相談したね。どんな相談をしたのだろう。(ワークシートに書く。4人でどうぶつたちになりきって相談してみる。)

C 助けなきゃ!  かわいそう 死んでしまうかも

  こんきちはわるいことしてないのに

   どうやったら助けられるかな みんなで囲もう!

    助けたいけど、こわいよ どうしよう

   ←→ いじわるしてきたから、助けなくてもいいんじゃない?

いつものように、左の赤丸、右の青丸(合体させるとハート型♡)に板書。

グルーピング。

 

問い返しT 青丸の中に「助けたいけどこわい」と、「助けなくていい」の2つがあるけど、みんなはどちらの気持ちが強いと思う?

C 「助けなくていい」

(吟味のために発問しました。有効さはいかほどか…)

 

T中心発問 最後に、こんきちはなぜ泣いたのだろう。

吹き出しに書く。)

C 自分だけ逃げて、なさけない。

  自分のせいで、うさぎさんにケガを負わせてしまった。

  こんな自分なのに(嫌なことしたのに、)助けてくれて

  なんていい人たちなんだ ありがとう

   ごめんよ 今までいじわるしてきて

  (逃げたことだけでなくこれまでのことも反省したんだね)

  ・・・

T 振り返り あなたには、このどうぶつたちのような気持ちがあったかな

 見捨てない気持ち たすけあう気持ち 傷つけない気持ちがあった

 これからはどうぶつたちのようになりたい

 これからもいじわるをしない

 なかった

(この振り返りの問い方では書きづらい子もいました。「友達と助け合えたこと」等にしぼって問う方法もあったなと思います。) 

 

T 今日の授業でみんなが気付いたことは?

C 見捨てない

C 1学期と同じ!

T そうだね。けれど、もっと深まったことはなんだろう

 

T 前は仲のいい友達同士を助ける話、今回はいじわるしてくる友達を助ける話だね

C …どんな友達でも見捨てない!

T それって、難しいけど、すごいよね。そのおかげで、こんきちは反省したんだよね。

(…終末って、難しい。まだまだ修行が必要です。)

 

道徳コーナーの掲示物に書いた言葉は、

【「友達のよさ」に気づかせてくれた友達】です。